ミシンの整備

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    内装用ミシンの糸きりカム、劣化して割れています。

     

    ボタンを押すだけで糸を切ってくれるという糸きり機能の心臓部です。

     

    こういうたった一つの部品交換もミシンの主軸を抜いて一から調整します。

    釜の出合いとのバランスを取らないとうまく糸を切ってくれません。

     

    自分でやれば早くて安くて、何より使いやすいセッティングができます。

     

    ちょっとしたコツはいるのですが、書くとミシン屋さんに怒られますから秘密です。

     

    ミシンの修理や整備はそういうちょっとしたコツだらけなのです。

    そこが面白い所なんです。

     

     

     

     


    0102ブッテーロ・ネイビーのオールレザードキュメントケース

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      0102ドキュメントケース、マチの縫製

      ブッテーロのネイビーにオレンジの糸で

      特殊なミシンいろいろ

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        定番、MITSUBISHIのDYミシン

        ここの4種類のミシンのうち、これは一番幅広く働く上下送りミシンです
        段差でも縫い目が変わらず軽々乗り越えます。

        強力で太糸まで正確で丁寧な縫製をする有名なMADE IN JAPANの名機です。

        第一糸調子を精密で大きい物に取り換えたり、
        他のミシンと同様に、上下停止と速度制御が可能なサーボモーター(コンピューター制御)や、
        極小径プーリーを採用して通常の工業用ミシンの何倍ものトルクアップなど、
        これもいろいろとパーツを取り換えて、
        繊細で、丁寧な縫製ができるように最高の状態に仕上げています。
        こういった部分も外部の業者さんに委託すれば楽なのでしょうけど、
        そんな高コストなことをすれば鞄の販売価格に直接影響が出ます。

        幸い私は凝り性でミシンの勉強も大好きなので、組上げから調整まで楽しんでやっています

        というより全て自分でしないと気がすみません

        厚物特殊ミシンのプロの先輩方にも個人的に親切にして頂いて大変感謝しております。






         

        三宅縫製所のミシン・上下送りとボックス総合送り

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          三宅縫製所のミシンです。

          厚物の腕ミシンは2種類使っています。
          どちらも日本製で、古いミシンです。

          yakumoの681Lは、大釜・上下送りミシンで、
          松江の中島製作所で作られていました。
          だから、赤でNというマークが入っているのです。
          初代は680Lでしたが、数年後にモデルチェンジして681Lに 変わりました。
          基本構造は変わりませんが、部分的なパーツが変更されています。
          設計も素材も造りも完璧すぎたため、経営が難しくなり、
          今はJUKIが受け継ぎDSU144Nというモデルで生産しています。
          現行パーツが使える上に質が高いので大変な人気の名機です。
          実際に使っている人にしか分からないと思いますが、
          安定感抜群で何とも繊細で丁寧な動きで縫ってくれます。
          このミシンは上下送りで上下の送りが縫製物を掴んで送ってくれます。
          総合送りの様に針が振らないので、カーブも綺麗です。
          太糸対応と撚り戻り対策や張力安定のために現JUKI、144Nパーツの
          第一糸調子というサブテンションや、マジックかけ、
          送り傷対策の細目送り変更やトルクアップのための
          モータープーリーサイズダウンなど、最高の状態に仕上げて使っています。
          とにかく日本のすばらしいミシンです。

          下の写真のSEIKOのミシンは主にテープ巻きにつかっています。
          ボックス送り方式の総合送りなので、下送り性能が良いため、
          力強く、中押さえ、針が全て同調して前後に動きます。
          なのでテープ巻きなどの何層も重なった部分に強いミシンです。











          鞄用の厚物ミシンは多種多様な送りや押さえがあります

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            メンテナンスや組み換え、修理もですが、
            ミシンの送りや押さえも私がグラインダーやルーターで削って作ります。
            斜めになったところ、盛り上がったところ、いろんな厚さの革が何枚も重なった、
            絶妙な部分を縫えなくては鞄はできません。
            縫製個所によって組み合わせを変えて調整するのです。




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